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しまなみ海道100kmウルトラ遠足完走は「走れメロス」のおかげ

大会前日は遠足前の子供のようにあまり眠れない。今回はいつもの貧乏車中泊でなくせっかくのJR移動&ホテル泊だというのに21時に寝て22時半には目が覚めてしまい以後眠れなくなってしまった。


しかたないのでiPhoneで青空文庫を読んだりしてみる。短編をいくつか読んだあと、ふと思いついて「走れメロス」を読んだ。困難を乗り越え折れそうなココロを奮いたたせて日没までにゴールに向かう姿はウルトラランナーそのものじゃないか…そうだ、明日はメロスになったつもりで走ろう。

とにかくここ1ヶ月半ろくに走り込んでないのは事実で先週傷めてしまった脚も治ってない。状況を考えるとタイムを狙いに行く状態じゃないのだけれど、夏前の最後のレースをできればそれなりに納得できるカタチで終わりたい。というわけで皮算用と現実の走力にフタマタをかけるプランにしてみた。


HR150を平地の心拍数上限として行けるところまでいく。目標は50km4時間半…100kmを9時間前半。途中で足の痛みがひどくなってきたらムリをせずペースダウンする。ペースダウンしたら未練たらしく自己ベスト更新(9時間40分)を意識したりせず10時間ゴールを目指して組み立てなおす。


前半50kmを4時間半のつもりで走っていけば自分の走力では相当苦しいはず。うまく前半をしのげたとしても痛みや苦しさが出始めるとそこからのペース維持はむつかしい。その状態でムリに自己ベストを狙いにいくよりも後半50kmを5時間半かけてゴールすればいいと考えればずいぶん余裕のあるペース配分ができる。

ゴール地点に15時に(つまりスタートから10時間後)妻に迎えに来てもらうようにしていたので、無理をして途中でつぶれて妻を待たせることになるより予定時間までにきっちり到着できるようにしたかった。

スタート直後は信号が多くうまくリズムがつかめない。ときおり信号を突っ切るランナーもいるけれど自分自身の安全のためにも信号はしっかり守って走ることにする。平地ではキロ5分10~20秒、上りではペースをまったく無視して心拍数をHR160までに抑えるようにゆっくり上る。20kmを過ぎたあたりから先週のえびすだいこく100kmで傷めた右足の腱がきつくなってきた。脚のつま先を持ち上げる方向でかなり痛む。だが、まだなんとかごまかして走れるレベル。

フルの通過タイムは3時間51分くらい。先週のえびすだいこくよりはややゆっくりのペース。えびすだいこくよりはコースのアップダウンもきびしくないし、気温も若干低めなので体は幾分ラクに感じる。えびすだいこくではアップダウンで大腿四頭筋が乳酸でパンパンになったけれどこの日は太ももはまだまだ大丈夫。

50km地点でのタイムは4時間38分。トイレ休憩が一回。予定のタイムより8分遅れ。思いのほか信号でロスしたことを考えればそう悪くない。でも右足の痛みが限界近くなり何度も立ち止まってマッサージをするようになってきた。このペースのまま残りを走るのはムリだと判断して10時間でのゴールを目指すことにする。

50km地点での(100km10時間に対する)アドバンテージは22分。とりあえず目先の10kmを60分で走ることに集中していく。そのペースを維持出来ればそれだけ残りの距離をゆっくりのペースで走っても大丈夫になる。右足の痛みはいよいよひどくなりたびたび立ち止まるようになってきた。

60km 5時間42分 アドバンテージ18分

この10kmで4分失ってしまった。考えることは一緒。とにかく10km60分…あたまの中は走れメロスがぐるぐるしている。途中で歯が痛くなってきた。スタート前ウエストポーチにロキソニンが一錠合ったことを思い出し服用する。

70km 6時間48分 アドバンテージ12分

かなり時間的にきびしくなってきた。水分補給をガンガンしているけれど若干脱水気味。胃の吸収が追いつかない感じ。固形物はオレンジとトマトとバナナしか手を出していない。もっともこれはスタートからずっとだけれど。

80km 7時間48分 アドバンテージ12分

歯痛のために服用したロキソニンが思わぬ効果。右足の痛みがなくなった!今まで筋肉や腱の痛みに鎮痛剤が効くなんて思いもしなかった。薬が効いたおかげで脚が動くようになってきた。胃は相当きびしい。

90km 8時間54分 アドバンテージ6分

とうとうめまいと吐き気で橋の上でうずくまってしまう。脱水なのかとにかく気分が悪い。アドバンテージは残り6分のみ。うずくまりながら時間を一生懸命計算する。今治の市街地に信号が多かった事を思い出す。信号と今治城の上りでかなり時間のロスをしそうなので焦る。心の中で走れメロス指数がMAXに!めまいをガマンしながらペースアップ。キロ5分ペースまで引き上げてゴールを目指す。市街地の信号はどれも長く相当焦る。けれどゴールが確実に近づいている実感があり気持ちがラクになってきた。キロ5分がきつくない。

最後のアーケード手前も引っかかり気持ちがじれてくる。青と同時にダッシュ、今治城を駆け上がる。城を駆け下りて残り1kmの看板を見て10時間内での完走を確信した。

ゴール手前で妻を発見。一緒に手を取り合って万歳ゴール。
9時間57分。ギリギリだけれどなんとか10時間内ゴールできました。
10時間切りにはこだわってなかったけど、約束の時間にゴールに辿り着けたのは素直にうれしい。

完走記というようなものではないけれど物忘れが激しいので2012年しまなみ海道100kmウルトラ遠足のことを書き残しておこう。

ウルトラランナーの皆さん、走れメロス、効きます!おすすめです!必読ですよ。(^^)
あ、ゴール写真は他のランナーさんがゴールする直前のものです。(^.^;

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