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賢者タイムというロング走の天敵

賢者タイムという言葉がある。なんと説明すればいいのか…とあることに夢中になってたのに突然熱が冷めてしまったかのように我に返って冷静になってしまうことをを指していう。おもにどういった時にこの言葉を使うかはいうまい。


まぁその賢者タイムだが、ボクの場合ロングを走っているときにもその賢者タイムがやってくる。やってくるタイミングは距離だとフルマラソンを超えたくらいか、もしくはその日の目標距離の半分をすぎたあたりにやってくることが多い。

賢者タイムがやってくると「オレなんでこんなことやってるんだろう」と思うようになる。どうしてひとりぼっちで民家の明かり一つさえもない山の中走ってるんだろう、苦しい眠いと思いながらなんのために走ってるんだろう、家でぬくぬくと眠ればいいのにどうして家からどんどん遠ざかっているんだろう、って考えはじめる。いったん賢者タイムに入ってしまうともうランそのものがしらけてしまってきて続けることがバカバカしく思えてきてしまう。

賢者タイムが訪れるタイミングは、走るのがつらくなって歩きが入りはじめるくらいときとほぼ一致する。だから賢者タイムなんて言ってるけどホントはココロが折れてしまって自分に負けただけじゃないのって思われるかもしれない。けれどぼくの中ではココロが折れるのと賢者タイムは明らかに違うものなのだ。

ココロが折れるのは苦しみが増えてしまったとき。それに対して賢者タイムは楽しさを感じられなくなったときにやってくる。どんなに苦しい道でもワクワクしていてジブンがその達成を望んでいるときには賢者タイムは訪れない。でもはっきりした目標やワクワク感がないまま惰性で走りに出かけると必ず途中で賢者タイムがやってくる。

走りはじめはランの爽快感でテンション高く楽しく感じる。でもある程度距離が長くなってると爽快感だけでは気持ちがもたなくなってくる。見知らぬ景色だとか、初めてのチャレンジだとか、ジブンの中にその距離を走ることによって満たされるものがなければ時間の経過とともに楽しさは減りつづけ、ついには枯れ果てる。

つまり楽しさが減りつづけ苦しさを下回ったとき、もしくは苦しさはないものの楽しさがほぼゼロになったときに賢者タイムがやってくる。

逆にココロ折れる瞬間は苦しさが増えつづけたのしさを上回ってしまったとき、もしくは苦しさが限りなく100%に近づいた時にやってくる。

賢者タイムに襲われるのは大抵の場合ロング練習の時だ。ロング練習といってもそんなに自宅から離れて行うわけじゃない。時間効率を考えて自宅スタート&ゴールのコースにすることが大半だし、何かあってもすぐに戻ってこられるように近場の周回コースにすることもある。つまりそこにはワクワクするような非日常なたのしさはなにもないわけで当然賢者タイムに襲われやすい。

まぁ長くくどくど書いてきたがつまりは今回のロング練習も賢者タイムに襲われてしまったわけだ。ひと気のない山を一人で走り40kmを超えて午前2時。見慣れた景色にタイム目標などない距離を重ねるだけのラン。超ロングの実走がどれほど走力アップに効果があるかも定かでない。つまりはっきりとした目的やメリットを見出しているわけではない。けれど距離を踏めば故障する確率が高くなることだけはわかっている。さらに完走したという自己満足と引き替えに翌日の睡眠不足と休日をふいにする家族の落胆が待っていることもわかっている。逆にデメリットだけはしっかりわかっている。

冷静に考えれば考えるほど賢者タイムは進行し気持ちが冷めてくる。あぁ自分は本質的にはランが好きじゃないんだなと思った瞬間もう気持ちの後戻りはできない。かくして深夜にキョーエイの自販機横のベンチに腰掛けながら切なさに胸が一杯になってコースを変更し自宅に向けてトボトボと走りだしてしまったわけだ。

というわけで土曜日夜のランは気負って出かけたくせに50kmのみ。
軟弱さを自虐的に嘲笑う自分と、ランは愉しんでなんぼだからね、とうそぶく自分の板ばさみに遭いつつ、スパルタスロンへの遥かなる道程に目眩を感じる毎日を過ごしております。

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