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スパルタスロンの結果と僕の想い

ギリシャから帰国しました。

結果はCP22、コリントスで自らリタイアの申告、です。

今年のスパルタスロンは昨年と違い気温が低く走りやすかったです。スタート時には小雨が降り、その後も曇り空が続いていたので1日目日中の最高気温もおそらく28℃程度まで。途中で一度かなり本降りの雨が降ったときもありましたが身体が冷えすぎるというほどでもなく、まさにウルトラを走るにはベストコンディションでした。


そんないい条件のなかDNFとなってしまったのですが、リタイアを申告した直接の原因は不整脈です。60kmをおおよそ6時間、平均ペースにしてキロ6分ほどで進んでいましたが、60kmをすぎたあたりから胸に圧迫を感じるような嫌な感じがあり心拍数を確認してみると170を超えときには190に迫るような心拍数になっていました。そこまでの平均ペースキロ6分はエイドや坂道でのスローペースを含んだものですが平地でのペースは5分30~40秒、またそのペースでの心拍数はほぼ140前後でした。

ボクの場合、インターバル練習などで追い込んで走っても心拍数のピークは175までしか上がりません。なのにそれよりもはるかに遅いペースで走っているのに、自身の最大心拍数を遙かに超えた心拍数になっている状態です。今までもなんどかブログにも書いていますが夏場に暑い中で練習をしているときに心拍異常が出たことが何度もありました。そのときは脱水や、体温と補給した水分の温度差などが原因で心拍異常が起こっているのではと考えていましたが、最近は運動をしていないときでも胸の圧迫を感じるようなことも起きていました。

今回スパルタスロンは前述の通り気温もそれほど高くなく水分補給などもうまくいっていたので、60km地点までは脱水による心拍数ドリフトも起きていません。また心拍センサーは複数所有するもののうち充分にテストしたものを電池交換して持ってきたのでセンサー異常も考えられません。なにより手で直に心拍を計ってみても10秒間に30拍とあきらかに多い状態です。

ペースを落として走ってみても心拍は170を超えた状態のままです。ひどいときは立ち止まっても170を超えたままになっていたりもしました。5分くらい休んでいるとそのうち平常心拍に戻ります。60kmを6時間だとコリントス80kmの関門まで残り20km、3時間半です。かなり余裕があったのでゆっくり行けばそのうちなんとかなるだろうと思っていましたが再び走りはじめると5分も走らないうちにまた同じ症状が現れてしまいます。同じ状態を繰り返しているうちに気味が悪くなってコリントスまで辿り着けば、そこでリタイアの申告をしようと決意しました。

コリントスでリタイアを宣言したあとにイスに座ったりして休んでいても10分以上心拍は高いままでした。ただ、それが治まるとそれ以外にどこもダメージを受けているわけでもないのでリタイアしたリアリティがなくふたたび走り出したい気分でした。

ボクは2年続けて前半でリタイア、アウトオブタイムとなっているので本当のスパルタスロンの険しさを知りません。けれどあえてスパルタスロンを語るとすれば、走力はそれほど必要としない気がします。少なくともボク程度の走力のランナーであればきっと完走できるはずです。自分が完走してないので説得力がないのは十分承知の上ですが…。

よくきつい関門といわれる80km、CP22のコリントスも日本のウルトラをサブ10で走るランナーであればほぼ問題なく通過できると思います。批判を恐れずにいえば練習量の目安とされる月間走行距離も300kmいってれば充分と感じます。ボクもこれらの条件はクリアしています。なのになぜフィニッシャーになれないのか。それは意思の強さが足りないからだと思うのです。

意思はランナーとしての強さとはあまり関係がありません。ここでいう意思とは、どれだけスパルタスロンをゴールしたいという想いが強いか、です。ボクにはこの「どうしてもゴールに辿り着きたい」という意志が希薄なんだと思います。

去年は80kmを越えてから吐きました。吐いているうちに気持ちが萎えてしまいました。80kmまでは日も高く素晴らしい景観が目を楽しませてくれます。しかし100kmから先は基本夜の真っ暗な道。たのしみにする景色はなにもありません。まわりにはほとんどランナーはいない。どんどん寒くなる。眠さ。坂…。走りたくなくなる要素はたくさんあります。唯一の楽しみはフィニッシュ!スパルタの街を抜けレオニダス像に辿り着くことだけを考えながら走らなければなりません。

去年スパルタからの帰り道、サンガスを降りてからスパルタまでの道をバスで走りました。つらく単調な道です。それを知ってよけいに走りたくなくなる要素が増えました。

ボクはファンランナーです。愉しいから走っているのであり、愉しくない時間を耐えて走るのはとてもニガテです。だからつらいことしかない時間とわかっていればモチベーションが下がり気力がなくなってしまうのでしょう。今年の不整脈のケースも心底ゴールを願うランナーならばあきらめずに前へ進んでいくのかもしれません。しかしボクにはそれはできませんでした。

よく春先から月間600kmくらいの練習をこなさなければスパルタスロンの完走はむつかしい、と聞きます。あらためていいます。体力、走力的にはそれほどのものは必要ない、ボクはそう感じます。ただ…月間600kmの練習を数ヶ月続けられる気持ちは、どんなにたのしくない時間があったとしても…なにがなんでもレオニダス像に辿り着きたい気持ちを持ち続けられるか…その強い心を持てるかどうかを試すには意味があるのかもしれません。

今回、不整脈が出て80km地点でリタイアを申告しましたが、あのまま走り続けても夜を迎えたらやはり自らリタイアした気がします。だってボクの中に、は愉しさのない時間に耐えてでも走り続けなにがなんでもゴールしたいという強い意思がないから。だからボクはスパルタスロン完走者にはなれないタイプなのかもしれません。

いやそれだけでなく今回の気づきで、スパルタスロンだけでなくほかの大会…というか時間や距離を目標に走るレース的なものに自分はあまり向かないのではとの思いを強くしました。もっと自由にもっと愉しく走りたい、そういった気持ちが強くなりました。これから先のことはまだ考えていません。スパルタスロンに再挑戦するかどうかも未定です。ただいつか再びスパルタスロンを走ることがあったとしても、やはりボクは愉しさのある時間を走るというスタンスは変わらない気がします。

不整脈のことは一度しっかり検査をしてみて問題が無ければまた走る愉しみに戻ってくるつもりです。

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